ペスト（黒死病）について

ゴールデンウィークに何を読もうかと思い、、、
目にした日経サイエンスの「ＤＮＡが明かす疫病死」です

子供の頃にリバイバルで見た映画「ベン・ハー」の母と妹が感染していたのはペストだと思い込んでました
あれはハンセン病だったと後で知りました

■４つのパンデミック（世界的な大流行）
１．紀元前３０００年
２．６世紀～８世紀のユスティニアヌスの疫病
３．１４世紀～　ヨーロッパの３０％以上（数千万人）が死亡したと推測
４．１９世紀後半

遺骨からＤＮＡを採取して調べた結果、４つのパンデミックはペストだったと書かれています
（日経サイエンス 2021.06より）



■原因
ペストの原因はペスト菌です
ウィルスではなく菌です
発見者はアレクサンドル・イェルサン、日本の北里柴三郎
媒介者はノミですが、小動物から人への感染もあるようです



■分類
ペストは３つに分類されます
１．腺ペスト
２．肺ペスト
３．敗血症ペスト

黒死病は敗血症ペストの症状から名付けられたらしいです



■感想
腺ペストでリンパ節が腫れた写真、敗血症ペストで手足が壊死した写真など、
ネットでたくさんの写真を見て確認することができます
脳裏に焼き付くような衝撃的な写真もありますのでご注意下さい

ペストのワクチンはありません
と言うかワクチンが存在する病気はむしろ少ないくらいです
新型コロナとの大きな違いは恐怖心でしょうか？
かつては恐怖の中で怯えながら暮らしていたはずです
今は、一部の人には人ごとのようです
おそらく致死率がもっと高かったら状況は変わっていたと思います
歴史から謙虚に学ぶためのペスト（黒死病）でした