2020年3月10日火曜日

世にも危険な医療の世界史 パート2

あとがきを残してほぼ読み終わりました
後半、少し引いてしまうような内容もありました
が、なかなかおもしろかったです
QUACKERY1.jpg







■瀉血
読み方は「しゃけつ」
治療を目的に体から血を出すこと
病気とは悪い血が滞っていることと解釈して、悪い血を出せば治ると信じていた時代です
ジョージ・ワシントン、アメリカの初代大統領もこの瀉血で亡くなった??
血液の量は体重の約8%と言われます
体重が60キロなら 60 x 0.08 = 4.8リットル
モーツアルトは死ぬ前の1週間で2リットルの血を抜き取られたそうです



■ロボトミー
若かりし頃、このような手術があったことを知り、衝撃を受けたことがあります
こんな恐ろしいことを本当にやってたの?と
フリーマンという名はNHKのEテレ「フランケンシュタインの誘惑」でも紹介されました
アイスピックを下から上へ向けて、目の上あたりから突き刺し前頭葉を切断するという手術です
想像しただけで身震いするような、おぞましい手術が許された時代があります
「40年間でフリーマンが23の州で行った3,439件ものロボトミー手術」
(ウィキペディアより)
日本でも統合失調症の患者に対して行われたようです



■浣腸
モーツアルトの父親は「頭痛は尻から治す」だそうです
糞便には毒素や有毒な物質が含まれているという考えが根底にあり
積極的に排出することで病気にならない、または病気が治る、という理屈です
15~16世紀のフランスでは浣腸が大ブームだったそうです
大ブームと言われてもイメージしにくいのですが、、、
スマートフォンを浣腸に置き換えて想像すれば良い?

今も「デトックス」をうたい文句にする商品があります
デトックス=有害な毒物を排出させること
コーヒー浣腸は楽天やアマゾンで出てきます
(コーヒーエネマで検索するとわんさか出てきます)
嘆かわしいの一言です



■手術
1800年代の手術で医者は手も洗わなかった??
手術台は血と膿で黒ずんでいた?
手術着も血がこびりついて固まっていた?
なんという不衛生な中で手術を行っていたことか!
目に見えない細菌やウィルスが存在することに気がつくまで時間がかかります
その間に多くの人が犠牲になったのでしょう
そもそも手術の成功率と言うか、術後の生存率ってどれくらいだったのでしょうか?




■感想
血液から作ったジャム、人間の脂肪から作った軟膏、
脳や頭蓋骨などは特に人気があったようです
このあたりを読むと嫌悪感がピークに達して吐き気がしました(^^;;;

個人的には前半のほうがおもしろかったです
後半は医学というよりも少し逸脱した内容が多かったです
例えば「神秘的な力」はほとんど宗教の世界です
斜め読みでも良いかな?という印象です
とは言うものの医学の歴史を違う視点から見ることができておもしろかったです
今もなお存続している怪しい医療が無くなるとこを祈ります

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ヒヤッ!としたこと

 昨年に車を運転していてヒヤッ!としたことを書き留めます 反省を込めて下記4つです ・バックするつもりがDに入っていたこと ・思いがけない段差がありアクセルを踏んでしまったこと ・右折時に後から自転車が来ていたこと ・右折時に後から車が来ていたこと 「いらすとや」より